スルメイカとヤリイカの違いとは
この記事では
・スルメイカとは
・ヤリイカとは
・スルメイカとヤリイカの違いとは
・スルメイカとヤリイカ、どっちが柔らかいのか
・スルメイカとヤリイカ、おすすめの食べ方は
・美味しいイカの見分け方は?
・小さいイカの種類は何?
についてまとめました。
スルメイカとは
スルメイカとは、エンペラと呼ばれる部分が胴体の一番先に付いていてスペード型のような形をしているイカです。
スルメイカの水揚げは夏が最盛期ではあるものの、広範囲で漁獲することができるので、一年を通して安定的に鮮魚売り場に並んでいます。
胴体の長さは、大きいもので30cm程度で、雄に比べて雌の方が大きいのも特徴です。
水中では透明ですが、興奮すると色が変化するため、販売されていると赤褐色かやや黒みがかっていることがあります。
スルメイカは、どんな調理法でも美味しく食べることができます。むっちりとした食感なので、火を通しても美味しくて煮物やイカリングなどを作る時に向いています。また、他のイカとは違って肝が大きいので塩辛にして食べることも可能です。
ヤリイカとは
ヤリイカとは、胴が細長い円錐形をしていてほっそりとしたフォルムのイカです。
先が三角形に尖った形状をしているのが特徴で、まるで槍の穂のように尖っていることからヤリイカと名づけられました。
ヤリイカの水揚げは秋~春が多く、冬が一番旬の季節です。寿命は約1年と短く、冬にとれるヤリイカは雄で30~40cm、雌は20~25cm程の大ぶりであるのに対して、夏にとれるものは小ヤリイカと呼ばれる子供のイカでサイズは大きくありません。
普段の体色は透明感のある白色ですが、興奮すると赤茶色になり、死後もその色が残っています。
ヤリイカはこりこりとした食感で刺身で食べるのが絶品です。火を通してもコリっとした食感は残るので、いかめしなどにもおすすめです。
スルメイカとヤリイカの違いとは
スルメイカとヤリイカの違いは、形状・エンペラ(ヒレ)・足・目などの見た目が異なります。
スルメイカは、形状がずんぐりで、エンペラは小さく三角形を2枚合わせた形をしています。足は長くて太く、硬くて大きな吸盤も付いていて、目は比較的小さいです。どんな調理法でも美味しく食べることができ、むっちりとした食感です。
ヤリイカは、槍のように尖った形状で、丸みを帯びたエンペラは体の半分まであります。足は短く華奢で、目が大きいです。こりこりとした食感で見た目も透明で美しく、刺身で食べるのに向いています。
スルメイカもヤリイカも、アニサキス幼虫が寄生している可能性があります。生で食べる場合は必ず新鮮なものを選ぶようにしましょう。
スルメイカとヤリイカ、どっちが柔らかいのか
ヤリイカとスルメイカは、どちらも甲羅が柔らかいイカ(ツツイカ類)に分類されています。
どちらも柔らかいイカですが、ヤリイカは水分量が多いために柔らかさが保たれているため、刺身にすると良いでしょう。
調理法によって硬さが出てきてしまいます。
イカは加熱しすぎるとかたくなる特性があるため、茹でる場合はさっと茹でるようにしましょう。
また、イカのおつまみは、スルメやアタリメよりも、さきいかの方が柔らかい仕上がりになっています。
スルメイカとヤリイカ、おすすめの食べ方は
スルメイカは、日本では王道のイカです。
「スルメ」とはスルメイカを加工した食品です。
スルメのほかにも、加熱したり、塩辛や一夜干しとして加工されます。
独特なイカ臭さがあるため、お刺身にするならばヤリイカがおすすめです。
ヤリイカは、ケンサキイカと並ぶ高級なイカとされています。
上品な味といわれており、お刺身で「糸造り」にするのがおすすめです。
糸造りとは、細長く切ることでまるで糸のように見えるイメージです。お刺身などで良く食べられます。
加熱するなら、スルメイカ。お刺身にするならば、ヤリイカでしょう。
生で食べる際には、寄生虫であるアニサキスがいることがあります。アニサキスによる食中毒は、正しい加熱や冷凍によって防ぐことができます。
イカのお刺身は適切に冷凍されたものを解凍して食用するようにしましょう。
美味しいイカの見分け方は?
美味しいイカを見分けるコツは、色で選ぶことが大事です。
すべてのイカは鮮度が落ちると「ツヤのない乳白色」になります。
さらに古くなると茶焦げたような色になり、臭いが出てきます。
茶の斑点があるようなイカは鮮度が落ちていて、美味しくないので選んで買わないようにしましょう。
白くなるのは発色する組織が完全に死んでいるからで、茶の斑点は腐敗色とされています。
つまり、美味しいイカを見分けるには「元の色が残っているイカ」を買えばいいということになります。
小さいイカの種類は何?
イカにはたくさんの種類がありますが、その中でも特に小さいのがジンドウイカ(ヒイカ)です。
ヒイカは非常に小さく、もともと大きくならない種類のイカで体長10cm前後くらいしかありません。
小さくずんぐりしていることから、「ぼうずイカ」などともいわれています。
ヒイカは安い値段で購入できます。また、ある程度加熱してもあまり硬くならないので、煮つけなどに合います。