ズワイガニとタラバガニの違いとは
この記事では
・ズワイガニとは
・タラバガニとは
・ズワイガニとタラバガニの違い
についてまとめました。
ズワイガニとは
ズワイガニとは、生物の種別でいうとエビ目カニ下目クモガニ科に分類されるカニの一種です。生息域はオホーツク海やアラスカを始めとする寒冷地や、日本では富山県より西の日本海側の冬場に採れることが多いです。特に日本海で採れたものは「松葉ガニ」とも呼ばれまろやかで甘みのある極上のカニ肉の味わいから高級カニとして位置付けられています。ズワイガニの甲羅はやや小さめでその分足が長く、甲羅のトゲも少なく表面はツルツルとしているのが特徴です。細くて長めの足が左右合わせて10本生えており、濃厚な旨味が閉じ込めらた甲羅のカニ味噌も美味しく食べられます。カニ肉の繊維は非常に細くなめらかな口当たりで、生食ではしっとり感が、ボイルするとふわふわとした食感になる特徴もあります。
タラバガニとは
タラバガニとは、カニという呼称が付いてはいるものの生物学的観点で分類するとエビ目ヤドカリ下目タラバガニ科というヤドカリの一種にあたります。主な生息地はオホーツク海の北部やベーリング海で、ロシアやカナダ、アラスカやノルウェー産のものが有名です。漁獲時期としては春や秋冬にかけてのシーズンに採れることが多いです。日本にも北海道根室付近に生息は見られるもののその数は非常に少なく、日本の市場に出回るタラバガニはその多くが外国産です。タラバガニは甲羅がゴツゴツとしていて大きく、表面にはトゲが生えています。やや太めの足が左右合わせて8本ついており、その中には柔らかめというよりはややプリプリとした歯ごたえの楽しめる食感のカニ肉が詰まっています。カニ味噌はあまり風味が良くないことが有名で、食べて人体に悪影響はありませんが好んでは料理に用いられません。
ズワイガニとタラバガニの違い
タラバガニとズワイガニの違いといってまず目につくのは、その足の本数や甲羅の見た目でしょう。ズワイガニが左右合わせて10本の長めの足がある一方、タラバガニはやや短くトゲの生えた足が左右合わせて8本ついています。また、甲羅の見た目も両者の違いで明らかで、ズワイガニはやや大きくツルッとした表面、一方タラバガニは鋭いトゲがついており厚みがあって小さくゴツゴツとしています。また、ズワイガニは日本産のものも高級な品種として有名ですが、タラバガニはロシアを始めとした外国産のものが市場に出回りやすいです。また、甲羅の中に含まれるカニ味噌も味に違いがあり、ズワイガニは、濃厚で磯の香りが楽しめる美味しいカニ味噌が味わえますが、タラバガニは風味があまり良くなく好んでは食べられません。
ズワイガニとタラバガニはどっちが高いのか
タラバガニの方が値段が高いです。タラバガニは大ぶりで、身がしっかりと凝縮されています。
カニ味噌が好きな人ならばズワイガニの方がオススメです。
タラバガニのカニ味噌は傷みやすくズワイガニに比べると美味しいとは言えないこともあり市販ではまず味わえない代物です。
たくさんの品種があるカニですが、栄養成分は品種問わずほぼ同じといわれています。
食べ応えや、料理方法によって選ぶのも良いでしょう。
小ぶりなカニの場合は、カニのスープやみそ汁の出汁にすると旨味成分で美味しく味わえることができるでしょう。
カニはどうして美味しいのか?栄養はあるのか
カニは、低脂肪・低コレステロールのヘルシーな食材です。
ミネラルが豊富で、タウリン、カルシウムなどが含まれており栄養価の高い食材です。
高血圧を予防し、肝機能をサポートするだけでなく骨を強くします。
また、アスタキサンチンが含まれているのでガン予防に効果的です。
ただ、ビタミンが少ないので、鍋料理などで野菜からビタミンを摂取できるようにすると良いといわれています。
カニの旨味は、アミノ酸や「グルタミン酸」によるものです。
グルタミン酸は、「味の素」の主成分として利用されています。
塩が入っていなくても、この旨味成分により味に深みを感じることができます。