ミカンとオレンジの違いとは
この記事では
ミカンとは
オレンジとは
ミカンとオレンジの違い
についてまとめました。
ミカンとは
ミカン（蜜柑）とはミカン科ミカン属のうちミカン区に属する柑橘の総称です。皮がむきやすい小型の柑橘類でミカンの皮をむくと８～１８個の袋があります。薄皮の周りには「すじ」（正式にはアルベド）と呼ばれる白い繊維状のものがついており、それを取る人もいますが、食物繊維が豊富なので食べても良いとされています。また、みかんは薄皮ごと食べることができます。日本では冬を代表する果物のひとつです。様々な種類があり、温州ミカン、キシュウミカン、コウジ、ポンカン等その他多くの変異があります。その中でも日本で最も古くから愛され、収穫量の多いミカンは温州ミカンです。日本で有名なミカンの産地には和歌山県や愛媛県、静岡県が挙げられ、ジュースや缶づめなどの加工品としても広く愛されています。
オレンジとは
オレンジとはミカン科ミカン属の常緑高木やその果物のことを指します。日本では原産地のインドからヨーロッパを経由して明治時代に日本に導入されたものを「オレンジ」と呼んでいます。日本では主に和名アマダイダイを指しますが、英語圏では「スイートオレンジ」と呼ばれています。オレンジは熱帯や亜熱帯の気候で広く栽培されています。実大きく皮、が厚いため、手でむけるものもありますがナイフなどを使ってむいたほうが良いものもあります。皮が厚いのは、オレンジが乾燥した気候の地域で作られるため皮を厚くし実が乾燥するのを防いでいるとも言われます。日本ではアメリカやオーストラリアなどからの輸入品が多いですが、広島県や和歌山県、静岡県でもネーブルオレンジやタロッコオレンジ（ブラッドオレンジ）が生産されています。
ミカンとオレンジの違い
ミカンとオレンジの違いの一つ目はその実の大きさと皮の厚さです。ミカンは片手の中におさまるサイズで、子どもでも容易に皮をむいて食べることができます。内側の薄皮も近年品質改良が加えられ、きわめて薄く作られているため取り除かずにそのまま口に入れることができます。オレンジは実を乾燥から守るために皮が厚く、内側の房の皮も厚くなっています。そのため、ナイフで切って皮を取り除いたり、実を半分に切ってスプーンでくりぬきながら食べることが多いです。また、生産地にも違いがあります。日本で流通しているミカンは日本で生産され、特に和歌山県や愛媛県で多く収穫されています。それに対して、オレンジは輸入品が多く、主にアメリカやオーストラリアからの品が多くあります。
ミカンは体を冷やすのか
ミカンは豊富なビタミンCによって風邪を予防できる果物といわれています。
さらに、胃のはたらきを活性化するので、食欲がないときに効果があります。
滞った気の流れを良くするといわれています。
温州ミカンの皮は漢方でも利用されており「陳皮（チンピ）」といわれています。体を温め、血管を強くし血流を良くする効果があるといわれています。
ですが、みかんは水分量が多いため、冷え性の方がみかんを食べすぎるとかえって体を冷やしてしまう恐れがあります。
生活習慣病予防に効果がありますが、一度にたくさん食べ過ぎないように注意しましょう。
みかんとオレンジの産地や生産量は
みかんの生産量については下記のとおりです。（集計：2018年）
温州みかん生産量日本一は、和歌山県で、年間15万5,600トンでした。
次いで静岡、愛媛、熊本、長崎となっています。
和歌山県の有田地方は400年ほどのミカン栽培の歴史をもっており、非常に高い生産量と伝統を誇っています。
ネーブルオレンジの生産量については下記のとおりです。（集計：2017年）
ネーブルオレンジの生産量日本一は、広島県で、年間2164トンでした。
次いで、静岡、和歌山、熊本、愛媛となっています。
広島県は、気候条件が多彩な地域といわれており、県北は中国山地に面するため積雪地域です。
県南は瀬戸内海と面しているため暖かく、柑橘系の果物を育てやすい環境です。
レモンの生産でも広島県は全国１位の生産量を占めています。
