ミントとハッカの違いとは
この記事では
・ミントとは
・ハッカとは
・ミントとハッカの違いとは
・ミント類の使い方とは
・ミントティーの効能とは
・ミントとハッカの殺菌作用
・ミントとハッカは虫よけになるか?
についてまとめました。
結論
ミントとハッカの違いは
メントールの含有量と、原産国の違いです!
ミントはシソ科ハッカ属の植物の総称のことで、ユーラシア大陸が原産です。
ハッカは、特に日本原産のニホンハッカのことをいい、ミントに比べメントールの含有量が多いです。
ミントとは
ミントとは、シソ科ハッカ属の総称です。原産はユーラシア大陸で、現在北半球の温帯、南アフリカ、オーストラリアなどに分布しています。多くの種は多年草ですが、花を咲かせた後に枯れてしまう一年草もあります。25~40種類ほどある品種の中でペパーミント系とスペアミント系に分かれ、ペパーミント系は強い清涼感を持ち、スペアミント系は清涼感と甘さの中に苦味があるのが特徴です。ミントは様々な用途で使われています。清涼感を利用して、食品では肉や魚の臭み消しから、ハーブティー、パスタ料理、デザートの添え物、カクテルなどによく用いられます。また、ミントから抽出される精油は化粧品、アロマオイル、歯磨き粉などの香料として使用されます。
ハッカとは
ハッカとはミント全体を指して呼ぶこともありますが、ミントの品種の1つで日本で自生している和種、ニホンハッカを指すことでも使われます。漢字では薄荷と書き、精油が葉から2%ほどしか抽出されないので運ぶ時に荷が少ないことからこの名前が付けられたと言われています。ハッカはミントよりもメントールが多く含まれているため、香料、清涼剤、薬用で使用され、ミントは加工品の原料として使用されることが多いです。精油であるハッカ油は、薬局などで気軽に手に入るため個人でも様々な用途で利用出来ます。無水エタノールと水を混ぜてスプレーボトルなどに入れることで、虫除け、デオドラント、バスオイル、床掃除、窓掃除、消臭剤などで使える便利なハッカ油スプレーになります。
ミントとハッカの違いとは
ミントはシソ科のハッカ属でハッカはその中の分類の1つであり、ハッカは二ホンハッカを指すことが多いです。
ミントよりハッカの方がメントールの成分量が多くスッーとした冷涼感が強く、ミントはガムや、歯磨き粉のフレーバーなどに使用され、ハッカはハッカ油に使用されることが多いです。
ミント類の使い方とは
ミントの中でも、「ペパーミント」と「二ホンハッカ」は薬用成分が高いことで知られています。
よくアロマオイルなどで広く利用されている「ペパーミント」はギリシャ神話にも登場する古来から使われているメディカルハーブの一つです。
ペパーミントは、ウォーターミントとスペアミントの交配種です。
〇食用、茶葉として使う
ミントを食品として使う場合には、香りづけをはじめとして、肉や魚の臭み消しに利用できます。
ミントティーには消化器のはたらきを調整する効果が期待できます。
〇外用薬として使う
ミントを煎じた液や、アロマオイルとしての利用法です。
ミントを煎じた液にタオルを浸けて湿布として利用することができます。
神経痛や皮膚炎、虫刺されのかゆみに効果が期待できます。
また、ペパーミントのアロマオイルをこめかみに塗ると頭痛を和らげることができます。
このアロマオイルに皮膚刺激を感じる人がいますので、注意が必要です。
ミントティーの効能とは
ミントには鎮静作用、抗菌作用があります。食欲不振や集中力が欠如したときに効果が期待できます。
メンタルにも効果があり、精神不安を感じた時や、頭痛や不眠症に効果的です。
ミントティーは消化器のはたらきを調整してくれます。
体質的には、ストレスが原因の下痢や便秘をする過敏性腸症候群の人に適応すると考えられています。
ミントには、ガムや歯磨き粉の成分である「メントール」を含有しています。
そのため、ミントティーにしてうがいをすると、口臭対策になります。
ただ、乳幼児には刺激が強いので与えないようにしましょう。
ミントとハッカの殺菌作用
医薬品では昔からメンソレータム・ドロップ・咳止め薬・胃腸薬・かぜ薬・目薬・かゆみ止め・育毛剤・虫除け・抗菌剤などとして使われてきました。
医薬部外品では歯磨き粉・口臭除去剤・シャンプー・化粧品・石鹸など多数あります。
コップ一杯の水にハッカ油1滴を入れてうがいをしたり、濡らしたバスタオルにハッカ油を吹きかけ、寝室に干すと乾燥対策や風邪予防になります。
ミントとハッカは虫よけになるか?
アウトドアやなどに最適です。小さなお子様にも安心してお使いいただけます。
アリやカメムシなどにも効果があります。アリの巣にハッカ油や結晶を入れたり、網戸にハッカ油スプレーを振りかけることで、虫の侵入の予防に繋がります。
ハッカ油スプレー100mLを作るのに必要な材料は、下記の4つです。
【材料】
- ハッカ油…5~6滴
- 無水エタノール…10mL
- 水…90mL
- スプレー容器…1本(エタノールへの耐性がある、ガラスや、PTFE製がおすすめです。)
ハッカ油と無水エタノールを容器に入れ、よく混ぜ合わせた後、水を入れてさらに混ぜて完成です。ハッカ油は水とはあまり混ざりにくいため、先にエタノールと混ぜ合わせてください。使用前にはよく振るようにしましょう。
肌に直接かけると、肌の弱い方は炎症等起こしてしまう可能性があるので、服や、帽子にかけるようにしましょう。
全て薬局で購入することが可能なため、お手軽に作れますのでおすすめです。