MCTオイルとココナッツオイルの違いとは
この記事では
・MCTオイルとは
・ココナッツオイルとは
・MCTオイルとココナッツオイルの違いとは
についてまとめました。
MCTオイルとは
MCTオイルとは「中鎖脂肪酸」100%
中鎖脂肪酸は一般的な油に含まれる長鎖脂肪酸と比べると
消化されるスピードが4倍~5倍も早く、
特徴や、脳の認知機能にも関わっているということが分かっています。
そのため、炭水化物(糖質)に変わるエネルギー源として、
まだまだ認知度は低いようですが、
今話題の糖質制限やロカボダイエットなどを実践している方々にも愛用されています。糖質を制限する分、良質な脂質をとって脂肪燃焼を高めていくようです。
普段使用しているオリーブオイルをMCTオイルに置き換え、
料理や飲み物に使用するだけなので取り入れやすい方法です。
ココナッツオイルとは
ココナッツオイルとは、
中鎖脂肪酸を多く含みますが、
長鎖脂肪酸は体内で吸収され、体脂肪として蓄積されてから、ゆっくりとエネルギーに変換されます。大量に摂ると、悪玉コレステロールを増やしたり、脂肪を増加させる恐れがあります。
そのため、ココナッツオイルの過剰摂取はあまり健康にはよくないと指摘されることもあるそうです。ココナッツオイルの特有の甘い香りを活かしてお菓子にも使用されることが多い為、認知度も高いのではないでしょうか。
MCTオイルとココナッツオイルの違い
このようにMCTオイルとココナッツオイルには、様々な違いがあります。
脂肪酸量・香りや味・加熱の可否についても、
MCTオイルに含まれる脂肪酸は、中鎖脂肪酸が100%です。
中鎖脂肪酸の性質を利用したダイエットの場合には、
そしてMCTオイルとココナッツオイルは、香りや味が違います。
またMCTオイルは、発煙点が低いので、加熱調理には向いていません。サラダや肉、魚料理にかけるなど、そのまま摂取するのが一般的です。
それに対してココナッツオイルは、
MCTオイルの危険性は
MCTオイル(中鎖脂肪酸油)は、脂肪を燃焼させる油であり体脂肪やBMIが気になる方向けの商品です。
また、認知症予防や改善に期待されています。
MCTオイルはあくまで加熱したりせずに、飲み物などにいれて飲むオイルです。
加熱すると煙が出たり、加熱容器が変形する危険性があります。
商品によりますが、一回の適量分(2g~小さじ1程度)を守って利用しないと下痢をおこすことがあります。
2019年に、MCTオイルを主成分としたサプリメントにおいて下痢などの健康被害がありました。
厚生労働省の調査では原因の特定にはいたりませんでした。
MCTオイルは、ふつうの油よりも消化スピードが早いために腹痛や下痢をおこしてしまう場合があります。
一回の摂取の適量を守って使用することや、体質にあわないと感じた場合には控えるようにしましょう。
肝臓に負担をかけるといわれており、また血糖コントロールが極めて不良な方が摂取するとリスクがあるといわれています。
糖尿病などの持病がある方は、医師に確認したうえで使用するとよいでしょう。
ココナッツオイルは痩せるのか?
MCTオイル同様、ココナッツオイルにも脂肪燃焼効果のある「中鎖脂肪酸」が含まれています。
ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が6割程度含まれています。
MCTオイルの方がより脂肪燃焼効果が期待できますが、MCTオイルは加熱厳禁の油です。
ですが、ココナッツオイルはふつうの油と同様に、加熱調理が可能です。
ココナッツオイルをダイエット目的で摂取してしまうと、油のためにかえって太ってしまう原因になってしまいます。
過剰に摂取するのではなく、油を使用する場面でかわりに使うようにしましょう。
炒め物の油をココナッツオイルにかえたり、パンに塗るバターがわりにするとよいでしょう。
MCTオイル、ココナッツオイルのカロリーは?
ココナッツオイル:小さじ1杯(約4g)で約37kcal
MCTオイル:小さじ1杯(4g)で約36kcal
ちなみに、オリーブオイルのカロリーは小さじ1杯(約4g)で約37kcalです。
どちらも油には変わりないので、決してカロリーは低くありません。摂取しすぎると、脂肪が増える原因になります。また、MCTオイルは多量摂取をすると腹痛や、吐き気などを引き起こすこともあるそうなので、注意が必要です。
大量摂取するのではなく、通常の油を置き換えて使うことをおすすめします。植物油やバター、ラードなどよりはずっと脂肪になりにくいので、続けることでダイエットにも体にも良いです。
MCTオイル、ココナッツオイルの1日の使用量は10~30gが目安です。一度に摂取するのではなく、小分けで使用すると良いでしょう。初めて使用する時は小さじ1(約4.5g)程度にし、徐々に増やしていくなど摂取量を調整しましょう。
MCTオイルとココナッツオイルの使い分け
MCTオイルは、炭水化物が少ない食事の時に、サラダや肉料理などに加え、効率的にエネルギーをとるのがおすすめです。
ココナッツオイルは、特有の香りを活かし、ココナッツカレーなどの料理やココナッツクッキーなどのお菓子を楽しみたい時におすすめです。
健康やダイエットのために摂るならMCTオイル、加熱調理や甘いものも楽しみたいならココナッツオイルというように使い分けても良いのではないでしょうか。