パセリとイタリアンパセリの違いとは
この記事では
・パセリとは
・イタリアンパセリとは
・パセリとイタリアンパセリの違いとは
・なぜパセリは刺身についているのか
・パセリは目にいいのか
・パセリの洗い方
・パセリを食べ過ぎるとどうなる?
についてまとめました。
パセリとは
パセリとは、セリ科のハーブで品種はモスカール種の野菜です。
パセリの葉は縮んでいる分、1枚あたりの大きさは小さいものの、多数が密集するためボリューム感があります。葉先が丸まる特性から「カーリーパセリ」とも呼ばれています。
パセリは苦みが強く、葉や茎が硬いため生だと食べにくさを感じます。サラダなどに用いるよりは、揚げ物やパスタなどの飾り付けとして使うのが一般的です。
また、パセリは香りが強いので、煮込み料理などに使用することも多くあります。
保存方法は、よく洗って水分を拭き取ってからジップロックなどに入れて冷凍保存することが可能です。冷凍したパセリは袋の上から揉むと、乾燥パセリのようになりそのまま料理に使うことができます。
イタリアンパセリとは
イタリアンパセリとは、パセリと同じくセリ科のハーブでプレーンリーブド種の野菜です。
イタリアンパセリの葉は、平たくて大きく開いています。見た目はパクチーや三つ葉に似ていて、葉が3~4枚ごと密集しています。また、パセリに比べて葉の緑色が濃くなっています。
味は、苦みやえぐみがすくないのが特徴です。葉や茎も柔らかいので、サラダなどの生食に向いています。パセリ特有の風味が苦手な人には、イタリアンパセリの方が食べやすいです。
イタリアンパセリは生食が最も美味しく食べられるので、新鮮なうちに使い切るのがおすすめです。もし1度で食べきれない場合は、濡らした新聞紙に包んでから野菜室で保存しましょう。なお、使い切れないイタリアンパセリはスムージーの材料にすることもできます。
パセリとイタリアンパセリの違いとは
パセリとイタリアンパセリの違いは、
品種・見た目・食感・味が異なります。
パセリとは、モスカール種と呼ばれていて葉がくるくるとカールしている野菜です。食べるとやや硬めの食感で、味は苦みやえぐみが強いためそのまま食べるのは難しいです。
フライ・煮込み料理・スープに使用するのに向いていて、料理に添えるとおしゃれな見た目に仕上がります。
イタリアンパセリとは、プレーンリーブド種と呼ばれていて茎は細く、葉に深い切り込みがある野菜です。食感は葉も茎も柔らかく、生食でも食べられます。味は苦みがマイルドで食べやすいです。
サラダ・カルパッチョ・パスタ・グリル料理に使用するのに向いています。
パセリとイタリアンパセリは、品種・見た目・食感・味は異なりますが、栄養価などはさほど変わりません。ただ、味わいが特に大きく異なるため料理に合わせてどちらを使うか選ぶとよいでしょう。
なぜパセリは刺身についているのか
料理にパセリが添えられていると、これを食べていいのか迷うことはありませんか?
パセリにはビタミンが豊富で生活習慣病の予防にも期待できる成分が含まれていますが、古くから殺菌効果があるとされるハーブです。
紀元前からヨーロッパでは薬草として使用されてきました。
刺身によく添えられているシソや食用菊も、同じく殺菌効果があるために添えられています。
お弁当にいれることで、食中毒を防ぐ効果も期待できます。
パセリは目にいいのか
目に良いと知られている「ルテイン」は、パセリにも含まれています。
ルテインは、目の中の水晶体と黄斑部にあり、強い抗酸化成分を持っています。
水晶体は、目の中のレンズで、目の奥に映像を届けるためにピントをあわせるところです。
黄斑部は視力を出す機能を備えた部分であり、もし黄斑部に異常をきたすとレンズでいくら矯正をしても視力が出づらくなってしまいます。
直線が歪んで見えたり、見たい部分が黒ずむなどという症状のある加齢黄斑変性ですが、生活習慣病や紫外線も原因のひとつといわれています。
抗酸化作用のある物質でも、ルテインは強い抗酸化作用をもっているため、目の健康だけでなく体全体の健康にもとりいれたい食品です。
パセリの洗い方
パセリは農薬が残りやすい野菜のため、調理する前にはしっかり洗いましょう。
なぜ洗った方がよいのかというと理由は3つあります。
1.農薬を落とす
2.土などの付着物を落とす
3.シャキシャキした食感に戻せる
では、どのように洗えばよいのか紹介します。
1.冷水をはったボウルにパセリを入れてふり洗いをする。
2.30秒~1分程度流水で洗い流す。
これだけで、農薬などの付着物はほとんど落ちます。
水に長い時間つけたままにすると、栄養素が流れ出てしまうので注意しましょう。
パセリを食べ過ぎるとどうなる?
パセリの精油成分であるアピオールは、子宮の収縮作用があり生理を促す効果があるため、古くから月経不順の治療に用いられていました。
そのため、妊娠中は食べ過ぎないようにした方がいいといわれています。
また、パセリはその殺菌作用が食中毒予防などに役立ちますが、刺激もあるため1度に大量にとりすぎると胃を刺激して吐き気をもよおすことがあります。
肝臓や腎臓にダメージを与える場合もあるそうです。
しかし、目安として200gを超えるような量を1度でとらなければ問題はないとされています。