幼いころから、風邪をひいたときには蜂蜜…
大人気のキャラクターの大好物も蜂蜜…
蜂蜜入りと聞くとなんだか体に良さそうで、口の中があまくなる不思議な食材。
それに対して、最近よくCMで聞く「オリゴ糖」
店頭でもよく見かけるようになった、オリゴ糖商品。
砂糖の代わりにサッとコーヒーや紅茶に入れられる手軽さが良いのでしょうか?
新しく開発された新分野の食べ物でしょうか?
体に何か良いことがあるのでしょうか?
この記事では
・オリゴ糖とは
・はちみつとは
・オリゴ糖と蜂蜜の違いとは?
についてまとめました。
結論
オリゴ糖と蜂蜜の違いとは
共通点
オリゴ糖とはちみつの主成分は「糖質」!
相違点
糖質の種類が違うので効果が違います。
それぞれの食品のメリット・デメリットを確認しましょう。
オリゴ糖 ◎腸内環境を整える
△甘味が薄いので使い過ぎに注意!
蜂蜜 ◎複数の栄養素が入っていて、バランス良し!
◎摂取後すぐにエネルギーになります。
△高カロリーなので食べすぎ注意
×1歳未満の子どもには食べさせない!
オリゴ糖とは
オリゴ糖とは3つ以上の単糖が結びついた糖質のことを指します。
しかし、厳密な定義は定められておらず、様々な糖類の形が混在しているようです。
少ない数の糖類が結びついたもの…という仲間ですので、3つの糖類や4つの糖類など様々な数の結びつき方があります。
商品として耳にする「オリゴ糖」ですが、実は母乳にも多く入っている成分でもあり、とても身近な栄養なのです。
では、具体的にオリゴ糖の種類をみていきましょう。
オリゴ糖の種類
・フランクトオリゴ糖の原料:ショ糖 → 主に砂糖(甘味が強く感じられる)
・ガラクトオリゴ糖の原料:乳糖 →甘さが控えめ
・イソマルトオリゴ糖の原料:デンプン
・大豆オリゴ糖の原料:大豆
・乳糖果糖オリゴ糖の原料:ラクトスクロース
・キシロオリゴ糖の原料:コーンコブ
いくつかの種類に分けられるオリゴ糖。
液状タイプのものと粉末タイプのものが販売され、用途に応じて使い分けられています。
使用方法
・紅茶やコーヒーに入れる。
・炒め物の調味料として使う。
・デザートにかける(ヨーグルト等)
原料によって味の感じ方が異なります。
加工せずにそのまま食べるのに適しているものや熱を加えると成分が変わるものがあるので、使いたい商品の注意事項を呼んで適した使い道を選びたいですね。
オリゴ糖のカロリーと効果
オリゴ糖のカロリーは100gあたり202kcal 糖質 95g です。
また、オリゴ糖には様々な効果があります。
①腸内環境を整える。
オリゴ糖はビフィズス菌の養分となるので、腸内の善玉菌を活性化させる働きがあります。
②美肌効果
①の腸内環境を整える作用があることから、結果的に美肌効果があると考えられます。
悪玉菌が増えると有害物質を出して新陳代謝を低下させ、肌荒れを引き起こします。
しかし、オリゴ糖は腸内の善玉菌を活性化させるので、善玉菌優位の環境を作り、肌をつややかにする効果があります。
③血糖値を上げない。
オリゴ糖は形を変えずに腸に届くのでビフィズス菌や善玉菌に直接働きかけ、血糖値への影響が少ないと言われています。
④虫歯の原因にならない。
⑤ダイエット効果
低カロリーで甘く、しかも胃や腸で消化されにくいのでダイエット食品として扱われることもあります。
オリゴ糖のデメリット
甘さが控えめである為に多く使いすぎてしまいます。
オリゴ糖の甘さは砂糖1に対して約0.3の甘味であると言われています。
普段砂糖を多く使っている人にとってはとても薄味です。
オリゴ糖を使いすぎると下痢やガスがたまる原因になりますので注意が必要です。
はちみつとは?
はちみつは昔から馴染みのある食品のひとつでミツバチが花の蜜を採取して作られる「自然からの贈り物」と呼ばれる甘味料です。
蜂蜜の種類
小さな虫、ミツバチが花から集めてつくるものなので、その蜜源となる花の種類によって味や色、香りが変わります。
蜜源の花は人気なもので言うと「れんげ」「アカシア」などがあります。
最近ではニュージーランド原産の「マヌカハニー」の人気です。ビタミンなど多くの栄養素を含み、風邪をひきにくい等言われており多くの方に求められています。
使用方法
・蜂蜜を食パンにぬる
・デザートや飲み物に混ぜる
・ソースや調味料のひとつとして料理に使う
など、用途も様々です。
飴などのお菓子に入っていることもあり、大変身近な食材のひとつです。
蜂蜜のカロリーと効果
蜂蜜は甘味料として使われますが、その甘さは他の食品と比べてどんな違いがあるのでしょうか。
砂糖の甘さを1とすると、蜂蜜は1.3 と言われ、少量でしっかりと甘さを感じることのできるものです。
また、蜂蜜100gあたり294kcal、糖質80gと高カロリーな食品であることが分かります。
蜂蜜を摂取した際の効果としては
・疲労回復
・殺菌効果
・美容効果
蜂蜜には代謝に必要なビタミンB群が含まれています。
そのため、摂取した際に、時間差なく速やかにエネルギーとして燃焼することができます。
その他にもタンパク質、アミノ酸、ビタミンA、ビタミンK、その他ミネラルが含まれており、栄養豊富な食品であると言えます。
スポーツをする人などは、食べてすぐにエネルギーにかわる蜂蜜はとても良い食品だということになります。
しかし、蜂蜜のデメリットとしては果糖が脂肪に変わりやすいため
食べ過ぎると太りやすくなったり血糖値が上がりやすくなったりします。
また、1歳未満の子どもに蜂蜜を食べさせてはいけません。
はちみつにはまれにボツリヌス菌が含まれていることがあります。
そのため、腸が未発達な1歳未満の子どもが食べると小児ボツリヌス症を発症する恐れがあるとされています。
幼い子ども達が食べるお菓子や飲み物にも蜂蜜が使われていることがありますので、食べさせる前に確認しておきましょう。
摂取する量が多くならないように気をつける必要があります。
オリゴ糖と蜂蜜の違いとは?
オリゴ糖は3つ以上の単糖が結びついて出来る糖質で、腸に直接働きかけ腸内の善玉菌を活性化させ、腸内環境を整える力があります。
甘さは控えめで、カロリーをコントロールしたいときや血糖値が気になるときにおすすめの食品です。
蜂蜜は複数の栄養素が集まってできた単糖類(果糖)で、摂取してすぐにエネルギーになる食品です。
少量でも強い甘さを感じ、カロリーも高いですが複数の栄養素を摂取でき、またエネルギーチャージにももってこいなので、スポーツをしているときや体調を崩しているときに良いです。
!!目的によってオリゴ糖と蜂蜜を選びましょう!!
オリゴ糖を選びたいとき
・腸内環境を整えたいとき
・血糖値が気になる、コントロールしたいとき
→甘味が薄い為、使い過ぎに注意しましょう。
はちみつを選びたいとき
・すぐにエネルギーチャージしたいとき
(体を動かすとき、体調を崩して元気を取り戻したいときなど)
・甘味だけでなく、バランスよく栄養を取りたいとき
→カロリーが高いので食べ過ぎに注意すること
血糖値が気になる人は注意すること
それぞれに様々な効果や作用がある蜂蜜とオリゴ糖。
うまく使い分ければ体の健康を守る大きな味方になりそうですね。
甘い食品は心を落ち着かせて、穏やかな気持ちにさせてくれます。
今すぐに元気になりたいときには蜂蜜を、
腸内環境を整えて体の内側からパワフルになりたいときにはオリゴ糖を…
と、今の気持ちや体調に応じて賢く使ったり選んだりしてみましょう。
きっと健康で丈夫な体になっていきますよ!
オリゴ糖と蜂蜜の一日の摂取量とは
蜂蜜は、乳児でなければ摂取限度量はないとのことです。
一方でオリゴ糖は、食べ過ぎるとお腹を緩くしてしまうといわれています。
フラクオリゴ糖は、たまねぎやバナナなど、野菜や果物に含まれています。バナナ1本あたり0.3gといわれています。
フラクトオリゴ糖は、一日18gが限度といわれています。
たくさんバナナを食べたのに、さらにオリゴ糖シロップまで多く食べると過剰になりますので注意しましょう。
シロップの製造元によって一日の目安量が若干違いがありますが、日本オリゴ株式会社のQ&Aによると、オリゴ糖シロップは一日15gが目安が目安とされています。
加藤美蜂園の「てんさいオリゴ」の場合は、14g程度を目安に食べるといわれていますので、メーカーの商品の表示を適宜確認すると良いでしょう。
取りすぎると、お腹を緩くしてしまうといわれていますので、自分の体調を観察しつつ取り入れてください。
オリゴ糖と蜂蜜は寝る前にとっても良いのか
蜂蜜を眠るまえに5ml(ティースプーン1杯分)を目安にとると、熟睡しやすいといわれています。
7時間程度の睡眠の量は良いのに寝足りないような人は、睡眠の質が悪い可能性があります。
寝る前に質の良い睡眠をとるには、血糖値がポイントです。
夜間に低血糖をおこしていると、血糖値をあげようと体が興奮状態になり、質の悪い睡眠になってしまいます。
はちみつもオリゴ糖も、血糖値を急上昇させることもなく、おだやかに作用しつづけてくれるといわれています。