暑い夏は冷たさを求めて食べたくなるアイスクリーム。
寒い冬には特別感を味わいたくてつい買ってしまう、カラフルに彩られたジェラート。
食べる時期や一緒に食べる人によって特別な存在になるアイスクリームやジェラート。
同じ冷たい食べ物ではあるけれど、この違いについて考えたことはありますか?
この記事では
・アイスクリームとは?
・ジェラートとは?
・アイスクリームとジェラートの違いとは?
について調べてまとめました。
結論
アイスクリームとジェラートの違いは
乳脂肪分の割合です!
アイスクリームは乳脂肪分8%以上
ジェラートの乳脂肪分は4~8%です。
アイスクリームとは?
頻繁に使う言葉に「アイス」という言葉があります。
この言葉は「アイスクリーム」を省略した言葉として多くの人が認識しています。
しかし、商品の裏にある商品表示を見ると違った言葉を目にすることがあります。
それは「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」
「アイス」や「アイスクリーム」は大きく3つの分類に分けることができます。
「アイスクリーム」について
アイスクリームとは牛乳(発酵乳を除く)と砂糖などの原料を空気を含ませながら凍らせて作るクリーム状のお菓子のことです。
日本においては食品衛生法に基づいて
「乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上のもの」と定義されています。
「アイスミルク」「ラクトアイス」とは?
売り場では「アイスクリーム類」として扱われますが、詳しくは見ると定義に違いがあります。
「アイスミルク」は「乳固形成分10%以上、うち乳脂肪分3.0%以上のもの」
「ラクトアイス」は「乳固形成分3.0%以下のもの」と定義されています。
この「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3種類を合わせて「アイスクリーム」や「アイス」と呼んでいます。
ジェラートとは?
ジェラートはイタリアのフィレンツェ発祥のお菓子です。
イタリア語で「凍った」という意味で、
果実や果汁、砂糖、牛乳を混ぜ合わせて凍らせてつくったもの
です。
アイスクリームと比べて空気含有量35%未満と少なく、
また、乳脂肪分は4~8%とアイスクリームに比べて低いです。
アイスクリームの分類では乳脂肪分の割合から「アイスミルク」となります。
しかし、果実や果汁をふんだんに使うことで濃厚でフルーティな味わいが特徴です。
通常、フルーツ系のジェラートには果汁に水や砂糖、安定剤、卵白を加えて作りますが、高級レストランでは水を加えず果汁のみで作るものがあると言われています。
アイスクリームとジェラートの空気含有量の違いは?
先程から出ていている言葉「空気含有量」。
次はこの言葉について取り上げてみましょう。
アイスクリームとジェラートの違いを理解するポイントのひとつに「空気含有量」というものがあります。オーバーランと表現されることもあります。
空気含有量は「なめらかな口当たり」と「コク」を左右します。
空気含有量が多い(オーバーランの比率が高い)とふんわりとしたくちどけで、さっぱりとした味わいになります。
逆に空気含有量が低い(オーバーランの比率が低い)と先程とは逆に風味が強く、濃厚に感じますがかたい食感になります。
アイスクリームの空気含有量は「60%以上」と言われています。
アイスクリームの中でも特に柔らかいものを「ソフトクリーム」と言われますが、
ソフトクリームの空気含有量で「30~80%」だそうです。
一般的なアイスクリームの空気含有量は60%以上
シャーベット系は「20~60%」と言われています。
では、ジェラートの空気含有量はどうでしょうか?
ジェラートは「40%以下」です。
ソフトクリームはふんわりあっさり食べられますし、
濃厚でしっかりした味わいを食べたいときにはジェラートを…
ということになります。
旅行に行ったとき、果物がたくさんとれるところではジェラートを選んで果物のフレッシュな味を楽しんで…
歩き疲れて少しほっとしたいときには柔らかくてさっぱり食べられるアイスクリームを食べる…
と、その時の場所や気分によって変えてみると、楽しいかもしれませんね。
アイスクリームとジェラートの違い
・アイスクリームは乳脂肪分が8%以上
・ジェラートの乳脂肪分は4~8%
・市販のアイスクリームの空気含有量は60%以上のもの
・ジェラートの空気含有量は40%未満
クリーミーな味を楽しみたいときにはアイスクリーム
果汁の濃厚さを味わいたいときにはジェラートを選ぶと良いのかもしれませんね。
アイスクリームとジェラートの賞味期限とは
アイスクリーム類には、賞味期限はありません。
商品の表示にも、賞味期限の欄には「アイスのため記載なし」、もしくは表記自体がないものが多いです。
アイスクリーム類は、正しい温度管理(-18℃以下)をしていれば長期保存しても細菌が増えることはないといわれています。
とはいえ、通販で買えるアイスやジェラートの場合は、推奨する賞味期限がそれぞれ設けられている場合もあるので、適宜チェックしましょう。
また、家庭で保存する際に、冷凍庫のドアの開閉で庫内の温度が上がってしまい気づかないうちに痛んでいたということもありえます。
家庭での保管状態が必ずしも安全とはいえません。アイスを食べる前に傷んでいると気づいたら、食べないようにしましょう。
アイスクリームとジェラートの温度管理とは
アイスクリーム類は、細菌が増えることがない-18℃以下で保存するようにといわれています。
一般の家庭用冷凍庫は、基本-18℃に設定されており、さらに2-3℃前後に調整できるようになっています。
夏場など、ドアの開閉によって温度が上がって食品が変化しやすくなるので、注意しましょう。
冷凍庫の中の上部に引き出し(トレー)がついている場合、その部分の温度は-19℃に上がる可能性もあるので、特に夏場は冷蔵庫の奥の方で保管すると良いでしょう。
日本アイスクリーム協会によると、
アイスクリームの食べごろ温度は-8℃~14℃。
一方、ジェラートは-8度~-10℃ほどが食べごろといわれています。