アーモンドとピーナッツの違いとは
この記事では
アーモンドとは
ピーナッツとは
アーモンドとピーナッツの違いとは
アーモンドとピーナッツのカロリーの違い
アーモンドとピーナッツは血糖値を下げるのか
毎日アーモンドを食べるとどうなる?
毎日ピーナッツを食べるとどうなる?
についてお伝えします。
アーモンドとは
先ほどもお伝えしたように、バラ科サクラ属の落葉高木でそこに成る実のことでナッツ類に分類されています。
古くは「ヘントウ」と呼ばれていたそうで、杏、梅、桃の近縁種。
梅などに似た果実をつけますが、果肉は薄く食用になりません。
一般的にアーモンドとして食されている部分は、種の中にある「仁(じん)」と呼ばれる部分です。
アーモンドは自然のままで実が木から落ちることはないようで、ツリーシェイカーという機械で揺らして実を落とし収穫します。
原産地はアジア西南部と推定されており、旧約聖書にも登場するほど古くから食されていた貴重なものの様です。
現在の主な生産地はアメリカで、日本国内に輸入されるアーモンドのほとんとがアメリカ産となっています。
ピーナッツとは
名前に「ナッツ」がつくのでナッツ類と間違われがちですが、注目すべきは「ピー(マメ)」の方で、ピーナッツはマメ亜科ラッカセイ科の一年草でそこに成る豆がピーナッツと呼ばれています。
「ナッツ」は基本的に多種類の樹木や灌木の種子のことで、草であるピーナッツはナッツに含まれないのです。
ただ、ピーナッツは植物学的には豆類ではありますが、その脂質含有量が高いため日本食品標準成分表では「種実類(広義のナッツ類)」に分類されています。
原産地は南アメリカのアンデス山麓で、夏に咲いた花が地面に落ち、そこから地中で殻の中に結実します。
それが落花生と呼ばれる所以です。
日本での生産量は千葉県が1番多く、次いで茨城県となっています。
アーモンドとピーナッツの違いとは
1番の違いは、植物学的な違いです。
アーモンドは木に実が成る「ナッツ類」、ピーナッツは1年草の「豆類」です。
日本の植物分類では両方とも「ナッツ類」に分類されている様です。
アーモンドもピーナッツもとても栄養価が高い食物です。
どちらにも主成分として含まれる不飽和脂肪酸は、動脈硬化予防や悪玉コレステロールを下げる働きがあります。
アーモンドは他に、タンパク質、鉄分、カルシウム、抗酸化作用のあるビタミンE、ビタミンB2、食物繊維が含まれています。
ピーナッツには、タンパク質や、ビタミンB3、ビタミンE、ミネラル、食物繊維などが含まれています。
食物繊維がより多いのはアーモンド、タンパク質はピーナッツの方が多く含まれている様です。
アーモンドとピーナッツのカロリーの違い
10粒あたりのカロリーを比較しました。(カロリーSlismより)
味付け前の状態でも、アーモンドの方が高カロリーとなっています。
- 落花生 29キロカロリー
- アーモンド 60キロカロリー
塩などで炒って味付けをした後のカロリーは、下記のとおりです。
- ピーナッツ 54キロカロリー
- アーモンドナッツ 73キロカロリー
さらにアーモンドをチョコレートでコーティングしたときには211キロカロリー(10粒あたり)となりますので、食べ過ぎには注意しましょう。
健康のために摂取しているつもりでも、過剰にならないようコントロールして食べたい食材です。
アーモンドとピーナッツは血糖値を下げるのか
ピーナッツとアーモンドは低GI食品で、血糖値上昇がゆるやかです。
GIとは、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、低GI食品とは血糖値上昇をおさえる食品のことです。
ナッツ類は低GI食品といわれており、糖質摂取時に一緒に食べると食後の血糖値上昇が低下します。
糖質をおさえたい食べ物と一緒にナッツ類を食べれば、ダイエット中でも安心です。
アーモンドミルクなどのアーモンド食品が流行っていることは、健康志向の高まりのためといえるでしょう。
毎日アーモンドを食べるとどうなる?
良質なビタミンや不飽和脂肪酸が摂取できるアーモンド。
ビタミンEのアンチエイジング効果、ホルモンバランスを整える効果、免疫力アップ、血行を良くする効果の他、バランスよく含まれるカルシウムとマグネシウムによる骨粗しょう症予防効果も期待できます。
とはいえ、脂質が高いので食べ過ぎはカロリーオーバーや、不溶性食物繊維の摂りすぎで返って便秘になってしまうこともあり、注意が必要です。
1日の摂取は20〜25粒が適量の様です。
毎日ピーナッツを食べるとどうなる?
ピーナッツにも不飽和脂肪酸やタンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
ピーナッツに含まれる不飽和脂肪酸であるオレイン酸はコレステロールを作り脂溶性ビタミンの吸収を促す効果があります。
低GI食品のため、血糖値の上昇が緩やか。
他にも糖質の分解を促すビタミンB1や脂肪や炭水化物の代謝のサポートをするナイアシン、レシチンによる記憶力の向上効果も期待できます。
とはいえ、30粒でご飯1膳分ほどもカロリーがあるピーナッツ。
食べ過ぎはカロリーオーバーになりますし、食物繊維の取り過ぎで消化不良となり腹痛や下痢を起こす可能性もあります。
1日20〜30粒が適量です。