コンビ―フとスパムの違いとは
この記事では
・コンビーフとは
・スパムとは
・コンビーフとスパムの違いとは
・コンビーフとスパムの人気のレシピとは
・沖縄ではなぜスパムを食べるのか
・コンビーフとスパムのカロリーの違い
・コンビーフとスパムは体に悪い?安全性は
についてまとめました。
コンビーフとは
コンビーフ(corned beef)は、牛肉に香辛料、硝石(しょうせき)を混ぜて、塩蔵して缶詰にしたもの。
塩蔵(えんぞう)とは、塩に漬けて食品を保存する方法のひとつです。魚介類に塩をまぶす保存法として、日本では古来から利用されています。
国産のコンビーフは1948年に第一号が生まれました。
それから20年ほど後、高度経済成長期には上等な缶詰のひとつという位置づけになり、家庭で喜ばれる食品として普及しました。
コンビーフでは、上質の肉を使用することは少なく、老廃牛の中等より下の肉を使用することが多いといわれていました。
ですが現在は、多様なコンビーフが販売され、和牛のコンビーフといった高級品まで登場しています。
スパムとは
スパム(SPAM)は商品名で、アメリカの会社のホーメル・フーズ・コーポレーションが展開している商品です。
レギュラー缶は、1937年から累計60億個販売されました。
スパムは、豚肉の缶詰で、砂糖や塩、水と、少量のジャガイモのでんぷんから作られています。
賞味期限は製造日から三年間。
塩分が多いため、毎日食用するのは良くないといわれています。ですが、20%減塩したスパムも売られています。
SPAMで使用している豚肉は、豚モモ肉(ハム)と、その他の部位をミンチにした状態の肉を使用しています。
米軍が保存食として食べていることから、沖縄でも一般的に購入できました。
最近だと国内で注目されるようになり、多くのスーパーで取り扱われる商品となりました。
コンビーフとスパムの違いとは
スパムはアメリカの会社が展開している商品ですが、コンビーフは国内でも展開できる商品です。
現在は、どちらも国内のスーパーで購入しやすいものとなりました。
コンビーフはさまざまな企業でも展開され、脂肪分をカットしたものや、たまごかけご飯専用のコンビーフなどが登場しています。
スパムはクセになるようなしょっぱさで、独特な香りがありますので、リピートしている方が多いのでしょう。
それぞれ独特の味付けや、肉の脂肪のうまみを感じることが出来る商品です。
また、コンビーフで高値な物は、和牛を使ったもので1缶3000円ほどの値段と高額な物があり、贈答用で喜ばれるぜいたく品です。
スパムは1缶300円から500円前後で購入することができます。
コンビーフとスパムの人気のレシピとは
コンビーフやスパムの調理法は、肉のうまみとしょっぱさを活かしてシンプルに白米とあわせたものが人気です。
〇白米
おにぎりの具としてコンビーフを入れたものが人気です。
スパムを切って、お米とたまごをはさんで寿司のように巻いた「スパムおにぎり」が人気です。
塩気と肉の旨味もあるので、チャーハンと混ぜあわせてアクセントにするのも良い組み合わせです。
白米のかわりに、食パンにおきかえてサンドイッチにするのも絶品です。
〇サラダ
スパムやコンビーフをほぐした状態でサラダに混ぜるレシピも人気です。
スパムやコンビーフは、卵との相性が抜群です。
半熟卵のサラダに入れることも人気のようです。
〇卵、マヨネーズと組み合わせる
半熟卵とコンビーフの組み合わせは、子供から大人まで愛される食べ方でしょう。
マヨネーズには卵が含まれているので、卵とマヨネーズを混ぜてた組み合わせは、さらに絶妙なバランスといえます。
白米やパン、おかずに入れるときの組み合わせとして最適です。
沖縄ではなぜスパムを食べるのか
沖縄では、豚肉を食べる習慣が根付いています。
沖縄の郷土料理と豚肉は密接な関係にあるといわれいます。
琉球王国時代から豚をまるごと使った料理がありました。
精肉だけでなく内臓や耳などを使い、葬式のときにも豚肉を食べる習慣があります。
本土と沖縄での食肉文化の元は、異なっています。
沖縄県民の家では、ポーク缶(ポークランチョンミート)が常備されているといわれています。
スパムは豚肉を主とした加工食品のため、ポーク缶を食べる習慣がある沖縄県民が手に取るのは自然なことのようです。
スパムに限らず、他の種類のポーク缶(チューリップ)も沖縄では人気があるといわれています。
それぞれのポーク缶の味の好みで、選んで食べているようです。
スパム缶は、本土よりも沖縄の方が安い価格で販売されています。
・関税優遇措置以降、金額が安く保たれているのではないか?
・工場から直販売できるため安いのではないか?
このように推測されているようです。
コンビーフとスパムのカロリーの違い?
100gあたりの成分はこちらです。(日本食品標準成分表/スパム公式より)
- コンビーフ缶詰 191カロリー
- スパム(レギュラー) 320カロリー
- スパム(レスソルト) 320カロリー
スパムよりもコンビーフの方がカロリーが低めです。ただ、コンビーフは商品のバリエーションが多く、それぞれの種類展開によって違ってくるでしょう。
昔からあるレギュラータイプのスパム缶と減塩タイプ(レスソルト)は同じカロリーです。
かつてコンビーフは老廃牛をもとに作っていたこともあり、良くない肉のイメージがありますが、健康意識の高まりから現在では良い調味料やお肉を使った商品が多々みられるようになりました。
コンビーフとスパムは体に悪い?安全性は
どちらも塩漬けされた肉になりますので、毎日たくさんの量を食べる事はおすすめできません。
100gあたりの成分比較は以下のようになっています。
〔ナトリウム〕
- コンビーフ缶詰 690mg
- スパム(レギュラー)880mg
- スパム(レスソルト)700mg
〔食塩相当量〕
- コンビーフ 1.8g
- スパム(レギュラー) 2.5g
- スパム(レスソルト) 1.88g
食塩相当量やナトリウムについても、いちばん高いのはスパム(レギュラー)でした。